第4章では、どのような観点でユニットテストを行えばよいかについて説明してきました。
この章では、実際にユニットテスト項目を設計する方法について説明します。
ユニットテスト項目を作成する場合には、テストに漏れが発生しないように配慮する必要があります。
このコースでは、テストに漏れを発生させないテスト項目の設計方法について、一例を説明します。
そのテスト項目の設計方法を簡単に説明します。
手順 | 作業名 | 説明 |
---|---|---|
1 | 入力要素の洗い出し | テスト対象関数へのインプットの種類を洗い出す |
2 | 入力値の決定 | テスト対象関数へインプットする値を抽出する |
3 | 出力要素の洗い出し | テスト対象関数からのアウトプットの種類を洗い出す |
4 | 出力値の決定 | テスト対象関数からアウトプットする期待値を抽出する |
5 | テストケースの洗い出し(1) | ブランチカバレッジを100%網羅するためのルートを設定する |
6 | テストケースの洗い出し(2) | 手順2、4で抽出したテストデータと期待値をすべて網羅するテストケースを設定する |
7 | 危険コード見直し | 危険コード部分のテストパターンを追加する |
8 | 確認内容設定 | テストパターンごとにテスト結果の確認内容を設定する |
手順1〜8を実施すると、「テストケース仕様※」が完成します。
次の節からは、詳細な手順を説明していきます。
メモ
※テストケース仕様とは、以下を指します。
- 入力要素分析表
- 出力要素分析表
- 組み合わせ表
- テスト結果確認表