プロジェクト事例

QTE開発

私たちが、ものづくりの常識を変えていく。
最先端の技術を駆使し、
目指すは世界のデファクトスタンダード。

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プロジェクト概要

プロジェクト概要
ソフトウェア開発の方法や求められるスキル、使用するツールは時代と共に変わっていきます。これまでのやり方だけにとらわれず、新たな開発手法に対応したツールをつくりたい。そんな想いから発足したのが、Linux開発環境向けユニットテストツール「Quality Town for Embedded grade(QTE)」の開発プロジェクト。前例のない開発手法への挑戦を成功に導いたのは、ガイオ・テクノロジーならではの高い開発力と、対応の柔軟性でした。

CHAPTER 01

アジャイル開発に挑戦。
時代の先端をいく、新たなツールをつくるために。

環境変化の激しいこの時代、短期間で必要な機能を開発し、仕様変更にも柔軟に対応できるソフトウェア開発手法として広く導入されている「アジャイル開発」。「主要顧客である自動車メーカー各社がこの手法を取り入れ始めようとしている」という情報をつかんだガイオ・テクノロジーは、「ウォーターフォール開発」に適したツールが中心だった当時の製品ラインナップを進化させる絶好のタイミングだと捉え、業界に先駆けて本格的なQTEの開発を決断しました。 自動車開発にアジャイルの手法が導入され、自分たちのツールがテスト面から開発を支援することができれば、現場の生産性を飛躍的に向上させられるかもしれない。メンバー全員の大きな期待とともに、QTEの開発プロジェクトはスタートしたのです。

CHAPTER 02

社運をかけたQTE開発プロジェクト。
新領域を開拓する、ゼロからのチャレンジ。

社運をかけて立ち上がったQTE開発プロジェクトでしたが、発足早々「アジャイル開発に関するエンジニアの経験値不足」という壁に直面します。それもそのはず、ガイオ・テクノロジーはウォーターフォール開発の工程や品質の考え方に則ったテストツールで確固たる地位を築いてきた会社。トラディショナルスタイル(※1)においては豊富な経験値とノウハウを持っていましたが、モダンスタイル(※2)ではゼロからのスタートでした。 そこでメンバーのエンジニアたちは、すぐさまアジャイル開発に豊富な経験を持つ外部のビジネスパートナーと手を取り、支援を受けながらスキルやノウハウを習得。スクラムなどのフレームワークを駆使しながら、要件定義から開発までをやりきったのです。 ※1 トラディショナルスタイル:大規模で複雑なシステム開発に適した手法。一般的に、開発に必要な工程を段階的に区切り、順番に進行していく。
※2 モダンスタイル:品質を確保しながら迅速なソフトウェア開発を可能とするリリースプロセス、変化への柔軟な対応を実現するソフトウェアアーキテクチャなど、ソフトウェア開発の現代的課題を解決する手法や考え方。

CHAPTER 03

欧州、北米、アジアまで。
国境を越え、世界中のものづくりを変えていく。

こうして2021年に提供開始されたQTEは、実際に導入した自動車メーカーから「テスト効率が数十倍アップした」という声が上がるなど、市場で高い評価を受けるに至っています。高い技術力によって、自動車メーカーのものづくりだけでなく、そこに関わるエンジニアの働き方も大きく進化させたのです。 しかしガイオ・テクノロジーは、現状に満足し足を止めてしまうような会社ではありません。次の目標は、QTEの世界進出。欧州、北米、さらにはアジアへと市場を拡大し、世界中のものづくりを変えていく。挑戦はまだ、始まったばかりです。