新しい取り組みを実現するためのキーテクノロジーが3つあります。1つはコンテナです。(スライドを示して)上が従来のハイパーバイザー型の仮想化技術です。ハードの上にホストOSがいて、ハイパーバイザーがいて、さらにゲストOSがいて、その上に各種ミドルウェアやアプリケーション類があります。
対してコンテナ型の仮想化は、ハードがいて、OSがいて、その中にコンテナツールがいて、その上にアプリケーションがあります。なので、あくまでもOSのリソースの1個としてこの上のコンテナは動作します。
コンテナイメージを準備することでミドルウェアやアプリケーションのセットアップ作業を不要にしたり、環境の複製が容易になります。
もう1つが、コンテナのオーケストレーションを行う技術です。簡単に説明すると、コンテナオーケストレーションとはコンテナの管理を行うための技術です。
マスターの部分とPodと呼ばれる単位で管理します。Podの中でコンテナをデプロイをして、そのPodとコンテナを管理しています。例えば負荷が増大したとして、自動的にPodがあるCPUの閾値、ここでは例えばCPUの使用率が50パーセントを超えたら、自動的にPodを複製して負荷を分散します。
反対に、閾値以下になって、負荷分散の必要がなくなれば、自動的にPodを縮小してスケールアウトします。ほかにも、Podやコンテナがトラブルで破損したり、機能が停止したりした時は、自動的に復旧させる機能を持っています。