・VSCodeと連携してコードカバレッジ未達成部を効率的に解消する機能を追加
-QTEのVSCode連携機能は、コードカバレッジ未達部の解消作業を効率化します。
VSCode上で直接、MC/DCの論理組み合わせと実行状況を確認できます。
未実行のテスト条件を一覧表で把握し、必要なテストケースをその場でGoogle Testドライバに直接追加できます。これにより、コーディングからテスト結果確認、テストケース追加までの一貫した作業フローがVSCode内で完結します。
※参照先:QTEマニュアル「10. 機能詳細(VSCode連携機能)」
・QTEのターゲット(QNX、Linux)実行時の設定範囲を共通化
1)テスト実行バイナリの引数指定
これまで環境変数「QTE_ARG_TO_TESTBIN」によるテスト実行バイナリに渡す引数の指定は、ネイティブ環境のみ適用されていましたが、Linux/QNX環境でも利用できるようになりました。これによりGoogle Testで特定のテストのみ実行するなどの指定ができるようになります。
※参照先:QTEマニュアル「16.9 テスト実行バイナリへの引数指定」
2)ssh/scpコマンドへの引数指定および、通信インターバル指定
これまで環境変数「QTE_SSH_OPTION」「QTE_SCP_INTERVAL」などによる ssh/scpコマンドへのオプション指定および、通信間隔を指定する機能はQNXターゲット限定でしたが、Linuxターゲッでも利用できるようになりました。これにより通信環境に合わせたオプション指定や通信間隔の設定ができるようになります。
※参照先:QTEマニュアル「16.6 ターゲットへのSSH/SCP接続時のオプション指定」
・ビルド手順の説明を理解し易い様にマニュアル記載の見直し
QTEマニュアルの9.6章、9.7章の記載の見直し
1)時系列に説明されておらず前後していたので、時系列通りに記載しました。
2)説明と設定例を分離しました。
3)CMakeの説明が不足していた為、追記しました。
4)ビルド以外の説明を別の章に移動しました。
-9.4.12 カバレッジ計測用コード処理ライブラリと追加ヘッダファイル
-16.14 QTEの"build"コマンドを使用せずビルドを行う方法
※参照先:QTEマニュアル「9.6 ビルドシステム設定手順」「9.7 テスト実行前の準備」
・テスト実行バイナリ実行環境での任意の環境変数の設定
-テスト実行バイナリがパスの通っていない場所に格納された共有ライブラリを参照する必要があり、環境変数「LD_LIBRARY_PATH」を指定した上でテスト実行バイナリを実行したいといった状況が想定されます。このような状況に対応できるよう、テスト実行バイナリ実行前に任意の環境変数を設定する機能を新規に追加しました。オプション「target-runtime-env-variable-list」に任意の環境変数を設定することで、各ターゲットでのテスト実行バイナリ実行前に環境変数を設定することができます。
※参照先:QTEマニュアル「16.8 テスト実行バイナリ実行時の環境変数設定」
・機能安全カバレッジのカバレッジ計測基準のマニュアル記載追加
-機能安全カバレッジ計測の方法について、説明を新たに記載しました。
※参照先:QTEマニュアル「14. Appendix - C(機能安全カバレッジ計測)」
→
「QTE user manual」