ユニットテストツール「QTE R1B」提供開始
ガイオ・テクノロジーはAUTOSAR Adaptive Platform向けユニットテストツール「Quality Town for Embedded grade」(QTE)の新バージョン「QTE R1B」をリリースしました。
膨大なソフトウェアに対して、GitHubなどのオープンソース型ソフトウェア開発プラットフォームを前提に、継続的インテグレーションのスタイルに適応し、かつ機能安全規格ISO26262での要求事項を満足するユニットテストをQTEは実現します!
「QTE R1B」
製品紹介
QTEは、大規模組み込みソフトウェアに向けに、GAIOが新規に開発したテストスイートです。
自動運転や統合ECUに代表されるように、組み込みソフトウェアは、機器を制御するフェーズからもっと広い範囲をカバーする新しいフェーズに入りました。
この時代の変化に対応するために、従来型のテストツールから新しきコンセプトをもとに、お客様のテストの品質向上と効率化/自動化を提案します。
QTE R1Bのアップデート内容
・Docker(Ubuntu16.04)対応
-QTEが、Dockerコンテナ上で利用可能になりました。
これにより、テスト担当者へのQTEテスト環境の配布、展開が容易になりました。
・CMake対応
-QTEのテスト実行モジュールのビルドで、CMakeが利用可能になりました。
・CI/CT環境との連携強化
-QTEワークスペース内の空ディレクトリの構成管理への登録に対応しました。
また、ユーザー定義スクリプトの実行権限が外れている場合でも実行可能にしました。
・対応するGoogle Testマクロの追加
-「TEST_F」「TEST_P」「TYPED_TEST」「TYPED_TEST_P」マクロが利用可能になりました。
・Makefile作成の容易化
-QTEのテストオブジェクトを生成するためのMakefile作成の容易化を実現しました。
従来、GoogleTest実行のMakefileを基に、QTE向けのMakefileを作成する場合に、多数の変更/追加を行う必要がありましたが、最小限の変更/追加で、QTE向けMakefileのを 作成を可能にしました。また、プロファイル毎に作成が必要であったMakefileを削減し、ネイティブ実行向け、ターゲット実行向けに各々のMakefileを作成するだけで、QTE全てのテストオブジェクトのビルドが可能になりました。
・設定ファイル(*.qtes)作成の容易化
-ワークスペース、プロジェクト、プロファイルの設定ファイル(*.qtes)の記述に、各設定ファイルのパスを示す予約変数「@PROFILE」を追加しました。これにより、設定ファイルのパス記述の簡略化が可能になりました。
・ユーザー定義スクリプト作成の容易化
-ユーザー定義スクリプト(テスト準備、ビルド処理の前後にQTEコマンドから実行されるスクリプト)の記述において、ワークスペース、プロジェクト、プロファイルのパスを示す予約変数「$WORKSPACE」「$PROJECT」「$PROFILE」を使用可能としました。
これにより、パス指定時の実行パス依存性を排除することが可能になりました。
・カバレッジ結果画面の改善
-プロジェクト実行レポート/統合実行レポートのカバレッジ結果画面において、関数コールが多い関数の関数名を画面スクロールせずに、確認できるようにしました。