QTE(Quality Town for Embedded grade)
モダン開発向け次世代テストツール

  • 対象業界:自動車/ロボット/FA/医療等の業界
  • 対象部門:組込みソフトウェア開発部門
  • 規  格:ISO 26262 / IEC 61508 ツール認証取得

課題

モダン開発を目指す車載ソフトウェアの課題

  • これまでのエッジ制御とは異なりソフトウェアが大規模化し、
    テスト工数と開発リソースが増大している
  • モダン開発に最適なツール環境の構築に苦慮している
  • OSS(Open Source Software)系ツールは、機能安全
    (ISO 26262)要件達成が困難。品質、テスト工数、機能安全認証等で課題を抱えている
解決

モダン開発向け次世代テストツール
QTE(Quality Town for Embedded grade)
課題を解決します。

弊社製品の「QTE」は、モダン開発を目指す高品質な組み込みソフトウェア向けテストツールです。

QTE(Quality Town for Embedded grade)
QTE(Quality Town for Embedded grade)の特徴

モダン開発スタイルの機能安全対応をリーズナブルに実現するテストツール

Google Testでは不足する要素をQTEが実現し、機能安全認証に必要な要件を満たすことができます。
QTEの特長

Google Test資産を先行開発から量産開発にシームレスに活用

QTEを導入することで、先行開発から量産開発への移行がシームレスになり、工数とコストを大幅に削減することが可能になります。
Google Test資産を先行開発から量産開発にシームレスに活用
  • 特徴 1
    機能安全規格を取得​
    第三者認証機関であるTÜV SÜDよりISO 26262(TCL1~TCL3)、IEC 61508 に対応したツール認証を取得しています。
  • 特徴 2
    Cloud環境の利用が可能​
    QTEは、迅速に開発環境を整備できるCloud環境での利用が可能です。コンテナやK8Sの活用により、柔軟でスケーラブルな開発環境を提供します。
  • 特徴 3
    OSSテストツール資産を効率的に機能安全基準へ
    近年、ソフトウェアの大規模化や複雑化に対応するためオープンソース型ソフトウェア(OSS)開発プラットフォームを前提とし、継続的インテグレーションのスタイルで開発されています。しかし、一般的なOSS環境は機能安全水準のテストを実施することが難しく、車載品質のテスト実施工数の増大を招いています。QTEはOSSテストツールであるGoogle test資産を効率的に機能安全基準へ対応させることができます。
  • 特徴 4
    組込み未経験者でも車載品質のテストを容易に実施可能
    非組込みエンジニアにとって車載品質のテスト実施は、車載ソフト特有のツールを利用するため、難易度が高く、テスト実施工数の増大を招いています。QTEは経験を持たないエンジニアが、車載品質のテスト実施を容易にします。
QTE(Quality Town for Embedded grade)の機能
  • 機能 01

    テスト工程に合わせた2つの実行モード

    • 非組込みエンジニアも効率的にテスト実施が可能

      QTEのテスト実行は、PC-Nativeコードとして実行するNative実行モードとマイコンターゲットコードを実行するTarget実行モードの2つを用意しております。テスト設計やコードカバレッジ計測を高速に実施する場合にPC-Native実行モードを使用し、機能安全水準のテスト実行が必要な場合にターゲット実行モードを使用することでテスト工程ごとに効率的なテスト実施が可能です。
    • テスト工程に合わせた2つの実行モード
  • 機能 02

    コードカバレッジ計測機能を搭載

    • 2つのコードカバレッジ機能で効率的なテストを実現

      「GCCカバレッジ機能」と「機能安全カバレッジ機能 」の2種類を搭載。テスト実行モード同様にテスト工程に合わせて使い分けることで効率的なテスト実施を実現します。

      「機能安全カバレッジ機能 」は、ステートメントカバレッジ(C0)、分岐カバレッジ(C1)、MC/DCカバレッジ、関数カバレッジ、関数コールカバレッジが計測​できます。
    • コードカバレッジ計測機能を搭載
  • 機能 03

    C++言語のTemplate型ごとにコードカバレッジ計測が可能

    • Templateに対する複数オブジェクトの実行網羅計測

      車載品質のテストではオブジェクトレベルの実行網羅性が求められますが、Templateを用いると1つのソースから型毎に複数の実行オブジェクトが生成されるため、クラスごとのコードカバレッジ計測を行っても、実行オブジェクト網羅とはなりません。

      QTEは、Template型ごとにコードカバレッジ計測が可能となっており、OSSツールでは計測できないコードカバレッジ計測が可能です。
    • C++言語のTemplate型ごとにコードカバレッジ計測が可能
  • 機能 04

    様々なターゲットテスト実行環境に対応

    • POSIX-OS搭載、OSレスターゲット環境で利用可能

      クロスコンパイラで生成したMPUターゲットオブジェクトを使用して、テストを実行することができます。ターゲット環境には、実機(評価ボードや実製品ハードウェア)やマイコンシミュレータを使用できます。

      また、POSIX-OSを搭載したターゲット環境としては、QNX、組み込みLinuxをサポートしています。さらに、POSIX-OSを搭載しないターゲットやOSレス(ベアメタル)ターゲット環境でも使用することができます。
    • 様々なターゲットテスト実行環境に対応
  • 機能 05

    アジャイル/スクラム開発の各ステークホルダーに向けたレポート生成が可能

    • レポート機能の充実

      テスト結果を統合するレポート機能を搭載。
      従来、各チームで実施したテスト結果を別途統合し確認する必要がありましたが、本機能により最終製品ソース全体の進捗管理を効率的に確認することが可能です。
    • アジャイル/スクラム開発の各ステークホルダーに向けたレポート生成が可能
  • 機能 06

    テストの分散/並列化運用に対応

    • 複数のコードカバレッジ結果をマージし包括的な結果をレポート出力

      複数のGoogle Testドライバで実行されたコードカバレッジ結果をマージできるため、チーム/プロダクト全体でのコードカバレッジ率、テスト未実行箇所を容易に把握することができます。

      柔軟なテスト実施計画や作業分担を可能に

      テストの分散および並列化が可能となり、テスト実行時間を短縮することができます。さらに、未実行の部分のみを別のテストプロジェクトで追加実施・補完する運用も可能です。
    • テストの分散/並列化運用に対応
  • 機能 07

    QTEリファレンスワークフロー(セーフティマニュアル)を提供

    • リファレンスワークフローは、ベース規格であるIEC 61508およびISO 26262に適合した安全関連ソフトウェアを開発するための、QTEの具体的な活用方法を解説しています。

      ISO 26262 Part6(ソフトウェアレベルでの製品開発)の内容と関連付けたユニットテストおよび統合テストのワークフローをはじめ、Google Testを用いたテストケースの作成方法、さらにテスト結果の評価や構造カバレッジ分析の方法についても詳しく説明しています。
    • QTEリファレンスワークフロー(セーフティマニュアル)を提供

各種機能一覧

PC-Native実行モード PC-Nativeコードを使用しテスト実行
Target実行モード 実機搭載のオブジェクトを使用しテスト実行
GCCカバレッジ機能 GCCが保有する機能を活用し、短時間で簡易的なコードカバレッジを計測(ソース解析不要)
機能安全カバレッジ機能 ソースを解析し、機能安全に対応可能な高精度なコードカバレッジ計測結果を出力
マルチスレッド動作時も、コードカバレッジ取得が可能
影響確認機能 Google Test実行結果を取得し、実行結果同士を比較する機能
(PC-Native実行結果とTarget実行結果の比較/コードカバレッジ計測アサーションコード影響)
テスト結果レポート 開発者/テスト担当者単位で実施されたテスト結果をレポート出力
統合レポート自動生成機能 開発者/テスト担当者単位のテスト結果を統合化したレポートを自動出力
機能安全認証 ISO 26262(TCL1~TCL3)、IEC 61508 に対応したツール認証を取得、リファレンスワークフロー(セーフティマニュアル)をユーザーへ発行