2023年09月11日
【第8回】ガイオ用語集「オブジェクトコード」
ガイオ用語集
みなさん、プログラミングを学んでいると「オブジェクトコード」という言葉を耳にするかと思います。
本記載では、オブジェクトコードについてわかりやすく説明します。
オブジェクトコードとは
オブジェクトコード(object code)とは、プログラミング言語のソースコードと呼ばれる、C言語やC++言語など、高水準(高級)言語で記述されたソースコードをコンパイラ(compiler)などのプログラムを利用して、コンピュータが理解できるように翻訳(compile)し、実際にコンピュータが動作するように生成された形式のプログラムコード(機械語)のことを指します。
オブジェクトコードの種類
オブジェクトコードには、以下のような種類があります。
1. 実行形式
コンピュータが直接実行できる形で記述された高水準に対して低水準(低級)言語で表現したコードです。
2. ライブラリ
他のプログラムから呼び出される形で使用される関数化したコードのことで、動作保証出来ているコードの再利用性が可能となります。
オブジェクトコードの基本
オブジェクトコードの特徴として、以下のような点が挙げられます。
・高速な実行
コンピュータが理解しやすい形で記述されているため、実行速度が速いです。
・再利用性
ライブラリとして提供されることが多く、再利用しやすいです。
・高級言語とは異なる
人間には理解しにくい形で記述されているため、読むことが難しいです。
・コンパイラによってコードが変わる
マイコンやコンパイラによって生成されるコードが異なり、コードそのものの出力形式が幾つも存在します。
まとめ
オブジェクトコードは、コンピュータが理解できる形で記述されたプログラムで、実行速度が速く、再利用性が高いというメリットがあります。しかし、C言語やC++言語などの高級言語と異なり、マイコンやコンパイラによって生成されるコードや出力形式も変わるという特徴がありますので、今後のプログラミング学習においては、オブジェクトコードの扱い方を理解しておくことで、より効果的なプログラミングが出来るようになるでしょう。